ネタバレ
趙国のある地方で物見が秦軍の侵攻を発見する。近くの村々に避難するように伝令を飛ばす。
また別の地方でも物見が秦軍を発見し、北東の任華城まで目指すよう伝令を飛ばすが、村の人たちは最初から聞いていた場所と違うから間違いではないかという。伝令曰く、ほかの平野にも秦軍が現れているため、行き先は任華になったという。
もともと李牧はこの一年、趙国内の西側を北から南まで回り、秦に侵攻された際の、民の逃げ道を作成し、各城邑に伝えていたので、民は速やかに安全圏に向けて避難を始められていた。
しかし、秦軍が多方面から同時侵攻してきたため、その先で行き先が変わるという事態が起きていた。
あらかじめそれについては李牧に言われていたが、どこに避難させるかの見極めは現場に任されていたのである。
今回の侵攻では秦軍は北から南まで幅広くすべての前線基地まで侵攻してきたため、行き先を求めて歩く難民の群は合流を繰り返して膨れ上がっていた。
一方趙王都邯鄲では、各地域からの報告を聞いた中央の文官たちがあまりの状況に狼狽えていた。
そこには元将軍の公孫龍がいて朝廷にての李牧派筆頭の文官となっていた。
まるで12年前の秦が受けた合従軍襲来を逆に受けるような全面攻撃だと言う。
地図から離れて見ていた郭開たち大臣たちにこちらへ加わるよう公孫龍が促すと、郭開は邯鄲で戦況を追って意味があるのかと問う。
公孫龍曰く、本営は邯鄲のため、ここが落とされないために、全容をしっかりと追って、いかなる事態にも対応できるように準備をしておく必要があると答える。
飛信隊ではそろそろ各軍持ち場が近くなり、飛信隊と羌瘣軍とに分かれることになる。羌礼は昂にキスをして周りが驚くが、羌礼はただの勝利のまじないという。
羌瘣軍が出撃し、飛信隊も左前方に見えてきた趙軍に対応するため出撃する。
高台にいる李牧のもとに各方面より伝令が入る。両軍の将軍たちの軍容が伝えられる。開戦号令は自分がかけるといいここで851話は終わりとなります。
感想考察
いよいよ秦対趙の最後の全面戦争がはじまりますね。韓を吸収したため、秦はかなりの軍容となっています。
秦軍はそれぞれの将軍直下何万と明記されていますが、趙軍の数は一切書かれていないため、はっきりとした数は不明です。
はたして合計何万もの軍勢となっているのでしょうか。王都からの5万、紀彗軍、青歌の軍と李牧直下の兵たちが中心みたいです。また20万、30万とかになるのか・・。結構いままで趙軍の数は削られてきているはずですがね・・。
どの将軍が先に討たれていくのか・・・どこの兵たちが壊滅していくのか、どのような戦術が出てくるのか、未知の援軍が現れてくるのか・・。文官たちが絡んでくるのか・・。
とりあえずこれからは李牧無双になるはずですので、お手並み拝見といきましょうか。
次回852話へ続きます。
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